イントロダクション
データベース(以下DBと呼びます)とはコンピュータで様々な使い方が出来るよう整理されたデータの集まりのことです。そしてデータベースを管理しているシステムをDBMS(データベースマネージメントシステム)といいます。また、一般的にDBMSが動作しているコンピュータ(及びプロセス自身)をデータベースサーバ(DBサーバ)といいます。
エクセルなどの表計算ソフトでは、作成された表のデータを自由に加工して新しいデータを生み出すには表のデータを転記する必要があり、膨大なデータを様々な用途に利用することは困難です。
DBは「人が見るための表」の形式でデータを保存するのではなく、「データ自身のあるべき姿」の形式でデータを保存し、必要に応じて適切なデータを取り出すことを可能にしています。
DBは現在リレーショナルデータベース(RDB)という表イメージでデータを保存するものが主流です。
RDB以外にもオブジェクトそのものを保存するオブジェクトデータベース(ODB)という種類のDBなどもあります。以後はRDBについて説明していきます。
RDBにおいて必要なデータを取り出す方法にはSQLという問合せ言語を利用します。SQLは必要な項目を必要な条件で取り出したり、集計を書けたりすることが可能です。また、データの保管場所(テーブル)の作成や削除、データの追加や変更、削除といったこともSQLで行うことが可能です。
RDBの製品にはオラクル社のOracleやマイクロソフト社のSQL ServerやMS-Access、IBMのDB2、オープンソースのPostgreSQLやMySQLといった製品がありますが、当サイトではマイクロソフト社が無料で提供しているSQL Server 2005 Express EditionやSQL Server 2008 Expressを使用することにします。
(追記)
SQL Server 2008 ExpressでSQL Server Management Studioを使用する際はデフォルトではテーブル設計の変更の一部ができないようになっているので、SQL Server Management Studioの「ツール」の「オプション」メニューより「デザイナ」の設定を開き、「テーブルの再作成を必要とする変更を保存できないようにする」のチェックを外して下さい。